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ショッピング2017年04月18日公開

盛岡 |「中村工房」で春色ショールに手仕事のぬくもりを感じて

JR盛岡駅から車で10分。盛岡市高松にある「中村工房」は、大正8年創業の毛織物・ホームスパン工房です。製品の購入はもちろん、ゆったりと穏やかに織り上げられるその製作風景を見学することもできます。まだ少し肌寒い日も多い春の東北。手仕事のやさしさあふれる「中村工房」の春色のショールをふわりと肩にかけ、出かけてみませんか。

目次

ホームスパンを伝える「中村工房」

ホームスパンとは、英国・スコットランド生まれの軽くて暖かな毛織物のこと。岩手には、明治時代にイギリス人宣教師によってその技術が伝えられました。

ホームスパンの織物は原毛の染め、紡ぎ、織りと、すべてが手作業のため、手間と時間がかかります。北海道や長野など、寒冷地にあった全国の工房は姿を消していきましたが、岩手では盛岡を中心に数ヶ所の工房が技術を伝え続け、現在では全国シェアの大半を占める“地場産業”のひとつとなっています。

「中村工房」は、そんなホームスパン技術を引き継ぐ数少ない工房のひとつ。3代目の中村博行さんから、息子で4代目の和正さんへと技術を継承しながら、デザインに時代の流れを取り入れつつ、ぬくもりのある製品を今もつくり続けています。

心のこもった手仕事を見学

「中村工房」を訪れたらぜひ、手織りや手紡ぎの様子を見学させてもらいましょう。

木造の工房内は、40年来の古色を帯びた織り機や紡ぎ車などが並ぶ、どこかノスタルジックな空間。15ほどに分かれるホームスパンの工程のうち、洗いや染色などを除くおよそ半分の工程がここで進められます。

この日は、夏物のストールを織る様子を見学させてもらいました。“はた織り”というとパタンパタンとリズミカルな動きを想像しますが、ホームスパンのはた織りの作業は思いのほか静かでゆったり。横糸を行ったり来たりさせながら、空気を含むように、ゆっくりと織り上げていきます。

「中村工房」では、ひとつの製品に対して、紡ぐことから織り上げる工程までを一人ひとりが担当します。染め以外の作業を分業制にしていないのは、紡ぎながら糸の調子を判断し、糸にあった力加減で織ることができるから。熟練の作り手たちによって、慈しむように、一つひとつの作業が進んでいきます。

春色の紡毛糸ストール

“今”を大切にする「中村工房」。天然染料のほか、化学染料も使うことで時代にあったカラーやデザインの製品を作っています。

ふわふわの手ざわりの「紡毛糸のストール」は、淡いピンク色が春にぴったり。二重織りで裏側は淡いブルー。首にくるりと巻くとブルーがちらりと見えて表情豊かです。

春をイメージさせるカラーのほかにも、表が黄色、裏がグレーなど、多彩なバリエーションがあります。おしゃれな博行さんの配色の提案は、いつも斬新。「“こんなのは売れない”ってよくケンカにはなりますけど、手探りでもいろいろやっていかないと」と、息子の和正さんは笑います。

変化し続けることも「中村工房」のホームスパンの魅力のひとつです。

「中村工房」の定番、個性派さんにおすすめのムカデマフラー

ムカデの足のように四方にぐるっとフリンジがついた「ムカデマフラー」は定番の人気アイテム。遊び心のあるデザインながら、ナチュラルな羊毛で織ったやさしい色合いが使い勝手のよいマフラーです。「親ムカデ」「子ムカデ」「孫ムカデ」と、3サイズ展開。自分へのごほうびにはもちろん、家族へのプレゼントとしてもおすすめです。

しっとりとした肌ざわりのマフラーは、お気に入りのアイテムになってくれそうですね。

まとめ

軽くて暖かなホームスパン。やわらかな織地に包み込まれるような使い心地からも、作り手たちのやさしさが伝わってくるようです。盛岡で地道に受け継がれてきた手仕事の技を「中村工房」で目の当たりにすれば、ホームスパンのぬくもりの源をきっと発見できますよ。

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