仙台市地下鉄勾当台公園駅から徒歩10分ほど。晩翠通りから一本路地へ入り、ビルとビルの間を少し奥へと進んだ先に、手づくりジャムの専門店「salz」はあります。
営業は水曜・金曜・日曜の週3日のみで、店内は2人入ればいっぱいになりそうな、こぢんまりとした空間。棚には通年商品の「ラズベリーホワイトチョコ」や「バナナパッションフルーツ」、旬の果物を使った季節限定のフレーバーなど8~10種類が並び、年間で計40~50種類のオリジナルジャムが登場します。
こちらで製造から販売まで行なうのは、仙台出身のジャム作家・村上博信さん。趣味のお菓子づくりが高じて2009年からジャム作家として活動をはじめ、イベントや宮城県内のカフェなどで販売を開始。2015年12月、「会話や味見をしながらジャム選びを楽しんでもらえる場をつくりたい」との想いから、工房兼店舗をオープンしました。
こちらの手づくりジャムは無添加で、果物の旬のおいしさが楽しめるよう、賞味期限は約3ヶ月と短め。果物は宮城県を中心に全国各地の農家から直接仕入れ、砂糖も北海道産のてんさい糖を使うなど、できる限り国産の素材を使用しています。煮る際は強火で短時間にとどめることで、果物の香りを保ち、鮮やかな色が残るよう工夫されています。
さらに、ユニークなフレーバーがそろうのも人気の理由のひとつ。「バナナマーマレード」「アプリコットオレンジ」など2種類以上の果物の組み合わせから、「ピーチスパイス」「洋梨スライスアーモンド」のようにスパイスやナッツ入りまで、ほかではなかなか見られないジャムばかり。どんな味かな?何に付けて食べよう?と、想像が膨らみワクワクします。気になるものは味見できるので、気軽に声をかけてみてください。
初夏のフレーバー「苺とレモン」
「ジャムは調味料として使えて、食べる楽しみを広げてくれるのが魅力」と話す村上さん。個性豊かなジャムの、さまざまな味わい方を教えてくれました。
1番人気のフレーバー、甘酸っぱいラズベリーに風味豊かなホワイトチョコレートをあわせた「ラズベリーホワイトチョコ」は、パンに塗るのはもちろん、ビターなガトーショコラに添えるのもオススメ。
バナナの甘みとパッションフルーツの酸味が好相性の「バナナパッションフルーツ」は、ヨーグルトに添えておやつに、サラダのドレッシングに使っておかずに、カマンベールチーズとあわせてお酒のおつまみにと大活躍してくれます。
初夏限定の「苺とレモン」なら、炭酸で割って爽やかなドリンクをつくったり、スパークリングワインにひとさじ加えてデザートワインにしたりという楽しみ方も。
ひとつのフレーバーでも、朝食からおやつ、お酒タイムまで、家族みんなのさまざまなシーンで存在感を発揮してくれそうです。
さらに、2017年6月からは、一時製造を中止していたミルクジャムの販売を再開しました。蔵王・ゼルコバドリームのフレッシュな生乳を使ったジャムは、生キャラメルのようにクリーミーな口当たり。ミルキーな甘さが口の中に広がる、お子さんにも人気の味です。ホットケーキにかけたり、お菓子づくりの材料に使うのもオススメですよ。
苺ミルクや塩バニラ、ほうじ茶など、フレーバーのアレンジも多彩。今後10種類ほどまで増える予定だそうなので、お気に入りを探してみてくださいね。
これから夏に向けて、7月にはさくらんぼやプラム、8月は桃やいちじくを使ったジャムが登場予定です。なかなか営業日に行けないという人は、藤崎など宮城県内外の約20店でも取り扱っているので、ホームページで販売店をチェックしてみて。いつもの食卓をより豊かにしてくれるジャムを探しに、おでかけしてみませんか?
店内はスペースが限られるためベビーカーは入れないものの、赤ちゃん・お子さん連れの来店はもちろんOK!
主に国産の材料を使って手づくりしているため、お子さんにもオススメです。
工房は水曜・金曜・日曜のみの営業ですが、ジャムは宮城県を中心に約20店のショップでも販売しています。
所在地 宮城県仙台市青葉区木町通1-1-3 野澤醸造マンション106B号室
電話番号 090-6855-2150
営業時間 11:00~19:00
定休日 月曜・火曜・木曜・土曜、第2水曜、ほか不定休あり
駐車場 なし