新潟市の海沿いに位置する「マリンピア日本海」は、本州日本海側では有数の規模を誇る水族館。屋内外の施設に、約450種20,000点の生物が飼育されています。2013年の大型リニューアル以降は特に、ファミリーにとどまらない幅広い層から人気です。
入り口から最初にたどり着くのが、サンゴの浜や砂浜・干潟・磯などさまざまな海岸の風景を展示している「潮風の風景」ゾーン。
カラフルな熱帯魚が泳ぎまわるこのゾーンを抜けると、同館名物のひとつ「日本海大水槽」が待っています。水量800㎥の大水槽には、日本海に生息するマイワシやスズメダイ、ホシエイなど約40種の魚類が。大水槽をくぐるようなマリントンネルでは、海中で魚を観察しているような、壮大な気分が味わえますよ!
黒潮と対馬海流の流れに沿って、日本海の生きものを紹介する「暖流の旅」ゾーンの目玉は、「アカムツ」の群れ。最近では高級魚「のどぐろ」として知られている魚です。
実は、「マリンピア日本海」が世界で初めて人工ふ化・育成を成功させたのだとか!真っ赤なアカムツが群れをなして泳ぐ姿は迫力満点。隣接するマリンピアホールでは、照明を落とした幻想的なクラゲの展示があり、ロマンティックな気分を味わえます。
日本最長の川こと信濃川の河口も擁する新潟市。「信濃川」ゾーンでは、流域に住んでいる魚などの様子を、川の環境を模した展示で学ぶことができます。
海にもいる「スズキ」が生息している下流から、「オイカワ」などがいる中流、そして「ヤマメ」も見られる上流へと、それぞれどんな魚などがいるか観察できます。自分の住んでいるエリアの川の様子を確かめたり、アウトドアレジャーなどででかけたことがあるエリアの川の様子と比べてみたりするのも楽しそうですね。
「アクアラボ」では、わかりやすい解説や観察など、20分ほどのプログラムを、毎日実施しています。また、ウニ、ヒトデ、ナマコ、ヤドカリなどの磯の生きものに直接触れられる「磯の体験コーナー」もお子さんたちに大人気!
見て、触れてというだけにとどまらず、飼育スタッフさんの解説などもあるので、身近な水の生態系への好奇心を育てる、またとない機会になりそうですね。
「水辺の小動物」ゾーンでは人気者のビーバーやカワウソ、ラッコを展示。ラッコが餌を食べる様子を観察できる給餌タイムは1日4回ほどあるので、ぜひチェックして!
そして、「ペンギン海岸」では約70頭のフンボルトペンギンがお出迎え。こちらもかわいらしいその姿を観覧して楽しむのはもちろん、フンボルトペンギンの生態や体のつくり、生息環境などについての解説が1日2回実施されています。ペンギンについて知識を深めるチャンスですよ。
ファミリーで水族館へ来たらぜひ観覧したいのが「イルカショー」!「マリンピア日本海」でも、平日・土曜は1日4回、日曜・祝日は1日5回実施されています。ジャンプなどの楽しいパフォーマンスはもちろん、スタッフさんによる解説もありますから、イルカの体のつくりや運動能力を学びながら楽しめますよ!
身近な水の生きものを知る展示や解説プログラムから、給餌タイムやイルカショーまで、家族みんなで楽しめる「マリンピア日本海」。ご紹介したほかにも、キッズ用の遊具や神秘的なクラゲの展示、熱帯魚の展示など、見逃せないポイントがたくさんあるんです。
お子さんたちがまだ絵本や図鑑でしか見たことがない生きものたちが動く様子、見せてあげたいですよね。
公式サイトには、子ども向けのコンテンツを特集したキッズサイトや、水槽の様子がわかる公式YouTubeチャンネルが。水族館へ向かう前の予習にもよし、行った後に楽しかった時間を思い出すのにもオススメです。
館内レストラン「UMINONE ~海の音~」には海鮮丼やのどぐろとカニの天丼など、海の幸メニューがいっぱい!お子さんにはイルカ型ライスがかわいい「ドルフィンカレー」も!
マリンピア日本海オリジナルのいきものかるたは、当初館内で提供されていたものが利用者の声で商品化されたという人気アイテム。ほかでは手に入らない貴重な1品です。