大崎市・鳴子温泉郷へは、仙台市から車または電車で約1時間30分。紅葉の時季には、鳴子温泉駅と鳴子峡を結ぶ臨時バスが運行されるので、電車で訪れても安心です。
鳴子温泉駅から車で10分ほどで、鳴子峡に到着。ハイシーズンは道も駐車場も混雑するため、スケジュールに余裕をもってでかけましょう。なるべくはやい時間帯に訪れるのがオススメですよ。
1番の絶景ポイントは、鳴子峡レストハウスの展望デッキ。赤や黄色に染め上げられた、艶やかなV字谷渓谷を一望できます。高さ約100メートルもの断崖絶壁を紅葉が彩るさまは、ため息が出るほどの美しさです。
レストハウスを起点とした大深沢遊歩道の散策も楽しみのひとつ。カエデやブナなどの紅葉を間近に見られ、葉の形や色の違いを観察しながら歩けます。大自然を感じながら、色づく木々の下をのんびりおさんぽしましょう。
道は整備されていて勾配もゆるやかですが、全長約2.2キロメートルの道のりを50分ほど歩くため、足もとは履き慣れたスニーカーがオススメです。また、山間部は肌寒いので、コートを羽織るなど防寒対策も忘れずに。
レストハウスでは、おみやげ選びや食事もできるのがうれしいポイント。紅葉シーズンになると、あつあつの玉こんにゃくや、具だくさんのきのこ汁などが味わえます。見頃の時期には周りに露店が出ていて、お子さんもお祭り気分で楽しめますよ。
紅葉を楽しんだあとは、鳴子温泉駅へ戻って温泉街を歩いてみましょう。
日本国内で噴出する10種の泉質のうち、8種もが湧く鳴子温泉郷へ来たら、やっぱり温泉ははずせません。明治時代の湯小屋を再現した共同浴場「滝の湯」は、地元客にも観光客にも愛される、温泉街のシンボル的存在。浴槽にも床にも青森ヒバが使われ、昔ながらの風情たっぷりです。やわらかな肌触りの湯が、体の芯から温めてくれます。
熱めとぬるめの2種類の湯船があるので、熱いお風呂が苦手なお子さんも安心。パパやママも、源泉かけ流しの湯にゆったりと浸かって、日頃の疲れを癒しましょう。
鳴子のご当地グルメを味わうなら、鳴子温泉駅からすぐの場所にある「ゑがほ食堂」へ。
創業100年を超える老舗食堂の看板メニューは、まろやかなカレーに温泉卵をトッピングした「温玉カレー」です。カレーのおいしさの秘密は、水の代わりにラーメンのスープを使っていること。とろける温泉卵もあいまって、マイルドな辛さなので、お子さんにも人気です。
山の幸をたっぷり味わえる「山菜きのこそば」や、昔ながらの「中華そば」などもラインアップ。大人も子どもも思わず笑顔になる、滋味深い味わいのメニューがそろっています。
また、鳴子は“こけしの里”としても知られ、こけし工房やこけしグッズが豊富なみやげ店なども点在。散策の合間に立ち寄って、お気に入りの一体をおみやげにするのもいいですね。
紅葉狩り、温泉、グルメと、秋の風物詩がめじろ押しの鳴子温泉郷。これからの時季、ぜひ家族みんなでおでかけしてみてください。
鮮やかな紅葉を間近に見ることができ、自然に興味をもつきっかけにも。
ぬるめの湯船があるので、お子さんと一緒でも大丈夫。リーズナブルな入泉料もうれしいポイントです。
畳敷きの座敷席があるので、小さなお子さん連れでも安心して食事ができます。
電話番号 0229-87-2050(鳴子峡レストハウス)、0229-83-3441(鳴子観光・旅館案内センター)
駐車場 あり※紅葉時季は有料(2017年は10月7日~11月12日、500円)