JR秋田駅からポケットパークまで徒歩5分の立地にある「千秋公園」は、初代秋田藩主である佐竹義宣公が築城した「久保田城」の城跡。明治29年に公園として整備され、今では秋田市のシンボルとして市民の憩いの場になっています。見張り場や武器庫の役割を担っていた「久保田城御隅櫓」の展望台からは、秋田市街が一望できますよ。
公園は花の名所としても知られていて、春になると公園全体が桜色に。5月中旬~下旬にかけてはつつじ、6月はあやめ、7月から8月は蓮と、春・夏は美しい花が咲き誇り、市民はもちろん観光客の目も楽しませています。
さらに、10月中旬~11月初旬に色づく見事な紅葉、冬の雪景色など、街の中心部にありながら四季折々の景色が広がる自然豊かな場所です。
また、公園内にあった旧割烹をリノベーションし誕生した複合施設「松下」では、あきた舞妓の踊りが鑑賞できるほか(要予約)、散策の休憩にぴったりの喫茶や酒房も併設。こちらの注目のスポットにもぜひ立ち寄ってみて。
秋田市の繁華街、川反通りの近くにあり、レトロモダンな外観が目を引く「秋田市立赤れんが郷土館」は、秋田市を訪れたら外せない観光スポット。秋田銀行本店として明治45年に竣工した貴重な洋風建築は、国の重要文化財にも指定されています。
ルネサンス様式を基調とした外観は、土台に男鹿石、1階部分に白い磁器タイル、2階部分に赤レンガが使われた都会的な造り。さらに、館内へ足を踏み入れると明治時代にタイムスリップしたかのような空間が広がります。
見どころは美しいデザインと豪華な装飾。銀行時代に営業室として使われていた吹き抜けホールは、大理石がふんだんに使われ、天井のレリーフをはじめとした装飾が見事。バロック様式を取り入れた気品あふれる空間です。
さらに、紅縞石と薄雲石の暖炉がある「旧頭取室」、国産の白大理石を用いた階段など、館内のすべてにこだわりが感じられます。
「赤れんが郷土館」には、赤れんが館・新館・収蔵庫の3つの建物があり、新館は秋田の歴史や民俗などの企画展を開催しています。
「赤れんが郷土館」から徒歩約5分のところにある「秋田市民俗芸能伝承館」は、「ねぶり流し館」の愛称で親しまれている施設です。「ねぶり流し」とは「竿燈」のことで、昭和初期まで使われていた言葉。竿燈をはじめとする秋田市の民俗行事や芸能の保存、伝承を行っている施設です。
館内には「秋田竿燈まつり」で使われる竿燈や梵天などが展示されているほか、人形を用いた民俗芸能の紹介も。さらに、竿燈の実演(4月~10月の土・日・祝日13:30~14:10)や、実際に竿燈に触れることができるチャレンジコーナーもあります。
「秋田竿燈まつり」の本番は8月ですが、こちらの施設を訪れればいつでも祭りの熱気迫力を体感できますよ!
秋田市を代表する観光スポットで、文化や歴史に触れてくださいね。
秋田市の観光名所である「千秋公園」「赤れんが郷土館」「民俗芸能伝承館」は徒歩で回れる場所あるため、効率よく観光ができます。
秋田市中心部を回る循環バス「ぐるる」は、お買い物や観光に便利。乗車1回につき100円、小学生以下は無料で利用できます。
「赤れんが郷土館」と「民俗芸能伝承館」を観光する場合は、観覧料がお得になる共通観覧券の利用がオススメです。