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くらし2018年01月26日公開

山形 |「お正月とお餅のあれこれ」7県で唯一の丸餅!庄内雑煮

恵まれた気候と風土の山形県は、明治時代から米づくりが盛んな農業王国!自慢のお米でつくるお餅は、格別なおいしさですよね。今回は、お正月に欠かせない「庄内雑煮」から「餅飲み」にいたるまで、山形の「餅文化」に迫ります。

目次

7県で唯一の丸餅「庄内雑煮」

お雑煮のお餅は「角餅」と思われがちですが、山形県でも酒田市や鶴岡市あたりのお雑煮は「丸餅」が一般的。お雑煮に丸いお餅を入れるのは、東日本エリアでも山形県だけといわれています。

全国的に見ても、丸いお餅のお雑煮は西日本の食文化。では、なぜこの庄内エリアに限って、例外的に丸いお餅なのでしょうか。

実は江戸時代、庄内エリアは京都や大阪などの関西エリアから文化が流れてくる、西回りの航路をえがいていた北前船によって栄えた港町だったのだそう。そのため今もなお関西エリアの食文化の影響が残っているものと考えられています。

庄内雑煮は、わらび、こんにゃく、厚揚げまたは油揚げなどを具材に、醤油ベースのスープ、そして丸いお餅を入れていただきます。さらに鶏肉を入れるなど、アレンジはご家庭によってさまざま。このお正月、みなさんが食べたお餅は、角餅・丸餅のどちらでしたか?

赤ちゃんの1歳を祝う山形の風習「たったら餅」

赤ちゃんが1歳を迎える、山形県のお祝いの伝統行事といえば「たったら餅」。他県では「一升餅」または「一生餅」として広まっている風習ですが、山形県では「たったら餅」と呼んでいます。

通信販売などで注文しようと「たったら餅」と入力して検索してみても、「一升餅」ばかりが出てくるので、若い世代のパパ・ママは驚くかもしれませんね。

ほかにも、「背負餅(せおいもち)」「誕生もち」など、呼び方は地域や時代によって異なりますが、基本的には同じもの。

これから先の健やかな成長と“一生食べ物に困らないように”という願いを込めて一升のお餅をリュックや風呂敷などに入れます。そして、赤ちゃんの小さな背中に背負わせた状態で歩かせるのが基本です。

数歩だけ歩かせたり転ばせたり、その判断基準も地域によってまちまち。終了後は、お餅を切り餅にしていただきます。山形県内の一部地域ではこの風習がないため、初耳という方もいらっしゃるかもしれませんね。

「納豆餅」と餅飲み文化

宮城県などの他県でも親しまれている「納豆餅」は、山形県でも人気の食べ方。しかも山形県には「あんこ餅」などの多様な餅の食べ方があるにもかかわらず、上位に「納豆餅」がランクインするほど、ファンが多い餅グルメ!

さらに他県と違うポイントは、外食などの場合はラーメンとセットで食べられるところ!昔ながらのシンプルな醤油ラーメンの傍らに「納豆餅」がある光景は、山形を故郷にもつ他県住まいの方にとっては、懐かしさを感じるかもしれませんね。

大根おろしをしぼった汁とだし醤油、刻みねぎを乗せていただく納豆餅は、まさに山形伝統の味。また、「納豆餅」を飲むという食文化も存在します。

河北町の一部では、「餅を食べる人は粘り強く力持ちで、家や村、国を宝持ち(餅)にする」という考え方が古くから存在しているため、たくさんのつきたてのお餅でつくる「納豆餅」を次々と飲み干すように食べて見せる風習が残されています。ちなみに、納豆のねばり気と大根おろしのしぼり汁が潤滑の役割を果たし、「餅をのどごしで味わう」という醍醐味があるのだとか。

ご高齢パフォーマンス集団による「餅飲み」は、なかなかの迫力!ですが、鍛えられたパフォーマーの伝統芸なので、遊び半分で真似をしないようにしましょうね。

丸いお餅に納豆餅。山形県のおいしさが詰まったお餅文化を改めて見直してみると、より一層愛着が生まれるのではないでしょうか。興味深いと思われた方は、ぜひSNSなどでシェアしてくださいね!

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