一関駅から徒歩15分ほど、街なかを流れる磐井川のそばに「世嬉の一酒造」はあります。石畳の中庭を囲むように立ち並ぶ、7つの歴史ある蔵。そのなかのひとつが、餅をはじめとする郷土料理を味わえる「蔵元レストラン せきのいち」です。
一関市といえば、ユネスコ無形文化遺産「和食:日本人の伝統的な食文化」の認定にも貢献した餅料理が有名です。こちらのレストランでは、伝統的な餅料理の「もち膳」を味わうことができます。なかでもオススメメニューの「果報餅膳」は、ずんだやあんこ、海老、納豆など、9種類もの餅とお雑煮のセットです。
まずは大根おろしでのどを湿らせ、あんこ餅から食べるのが地元流。つきたての餅はやわらかいながらもコシがあり、バラエティーに富んだ餅だれの味わいを楽しみながら、ぺろりと食べられます。この地域ならではの餅だれの多彩さに、大人も子どもも箸が進みそう。これほど多くの種類の餅は、お正月でもなかなか食べられないかもしれません。
お店はベビーカーも楽々入れるスペースがあり、個室や座敷は子ども連れの家族にも評判。また、3日前までの予約により「もち本膳体験」を受け付けているので、一関地方の餅を食べる作法や餅文化を学ぶことができますよ。なんと餅は食べ放題とお得です!
伝統的な餅料理だけでなく、餅を使った創作メニューも好評です。
「餅フォンデュ」は、一口サイズの餅をとろとろのチーズにからめて食べる洋風メニュー。濃厚なチーズのコクと餅のコシが絶妙で、蔵出しのクラフトビールや日本酒ともマッチします。お好みでチーズに日本酒やミルクを加えて、味の変化を楽しむのもオススメ。同じ皿に盛りつけてあるソーセージや旬野菜とともに味わえます。
餅料理のほか、敷地内の石蔵で醸造されているクラフトビール「いわて蔵ビール」も楽しめます。
奥羽山脈の地下水と厳選された麦芽やホップ、岩手県産のスパイスを使って丁寧につくられた「いわて蔵ビール」は、「世界に伝えたい日本のクラフトビール2016」でグランプリを受賞。国内外で評価されている、クラフトビールメーカーです。
なかでも、いわて蔵ビールの定番4種を少量ずつ飲める「蔵ビールお試しセット」が人気。ビールの色や香り、味などそれぞれの魅力を堪能できます。
また、いわて蔵ビールでは、前日までの予約により「クラフトビール工場見学ツアー」を開催しています。ビールコンシェルジュの解説を聞きながら、ガラス越しにビール醸造の様子を見学できます。工程を知ってから飲むビールは格別かもしれませんね。
食を楽しんだあとは、「世嬉の一酒造」が誇る日本酒の博物館の見学はいかがですか?
1918年に創業した歴史ある「世嬉の一酒造」の仕込み蔵は、かつて東北有数規模といわれた2階建ての土蔵。この蔵は現在、「酒の民俗文化博物館」となっていて、日本酒の原料である米づくりから酒づくりの行程を1,600点もの酒づくりの道具やパネルなどで紹介しています。
レトロな酒蔵群は、レストランやビール工場以外に、カフェや酒の直売所などとしても利用されています。今度の休日は、餅料理やクラフトビールを味わい、ビールづくりや日本酒づくりを学べる一関の食のテーマパークのようなスポットを訪ねてみてはいかがでしょうか?
所在地 岩手県一関市田村町5-42
電話番号 0191-21-1144
電話番号 0191-21-5566
電話番号 0191-21-1144
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