仙台市街から車でのどかな山道を走ること約50分。定義如来(極楽山西方寺)の参道沿いに、老舗豆腐専門店「定義(じょうぎ)とうふ店」はあります。
ここの名物は、参拝に訪れるほとんどの人が味わうといわれる、三角定義あぶらあげ。厳選した高品質の大豆でつくる風味豊かなあぶらあげが、口コミやメディアで評判となり、今では宮城を代表するグルメのひとつとなっています。
厚さ約3センチ、手のひらサイズのボリューミーな三角定義あぶらあげは、外はカリッ、中はフワッとした歯ごたえが特徴。この独特の食感の秘密は、二度揚げにあります。
最初に120度の油で豆腐に火が通るまで揚げたあと、190度の油でキレイなきつね色にカラッと揚がったらできあがり。その日の気温や湿度によって揚げ時間を変えますが、平均25分間じっくり揚げることで、独自の食感が生まれます。
三角定義あぶらあげは、工場併設の店で揚げたてのアツアツを味わうのが定番!店内から職人が一枚一枚手揚げする様子も見学できます。ほかほかと湯気が立っているあぶらあげに、お好みで醤油やにんにく七味をトッピングしていただきましょう!
ひと口頬張ると、サクッとした歯ざわりのあとに、大豆の香りと旨みが口いっぱいに広がります。パパとママはにんにく七味を多めにかけて、ピリッとした辛さとのマッチングを楽しむのもオススメ。
店内のほかに、屋外にも屋根付きの広い飲食スペースがあります。元気いっぱいのお子さんと一緒でも、まわりを気にせずゆっくり味わえます。
大豆そのものの香りがストレートに感じられる豆乳も、人気メニューのひとつ。冬はホット、夏はアイスで提供しています。ホットの時季はスタッフにお湯を少し入れてもらい、濃厚な豆乳をさっぱり味に。そこに、三角定義あぶらあげにトッピングする醤油とにんにく七味を入れて味わう裏ワザもあるそう!とろみのある豆乳とスパイシーな七味で、体がポカポカになりますよ。
定義とうふ店のある定義如来は、縁結びや子授け・安産にご利益があるといわれ、多くの参拝客が訪れる寺院。歩いてすぐのところには、青森ヒバでつくられた高さ約30メートルある五重塔もたたずんでいます。歴史を感じさせるスポットにファミリーで立ち寄るのもいいですね。
食べ歩きグルメにぴったりな三角定義あぶらあげ。定義とうふ店でしか食べられない揚げたてを味わいに、ぜひ訪れてみてください。
厚みがあるあぶらあげの真ん中を切って袋状に開き、納豆や刻んだ長ねぎをサンドしてオーブントースターやレンジであたためます。パパやママのおつまみにもぴったりです。
5月下旬頃から発売される生豆にゅうとにがりを使って、親子で豆腐づくりにチャレンジ!手づくりした豆腐はおいしさもひとしおです。
大豆の旨みと甘みがギュッとつまった濃厚なもめんとうふは、醤油と薬味でシンプルに味わったり、煮物の具材にしたりと大活躍!