1932年創業の佐藤繊維は、原料選びから糸づくり、アパレル製品の仕上げまでを自社で行なうメーカーです。
繊細な色合いと質の高さに定評があり、2009年、アメリカのオバマ前大統領の就任式でミシェル夫人が着用したカーディガンに、佐藤繊維の極細モヘア糸が使われていたことが話題に。今や世界中の名だたるファッションブランドから買い付けがくるほど注目されています。
「GEA」は、その佐藤繊維による“衣・食・住のすべてがそろう”セレクトショップ。かつて工場として使われた石造りの蔵をリノベーションした建物に、ファッションアイテムを扱う「GEA#1」とライフスタイルがテーマの「GEA#2」、レストランがある「GEA#3」の3つのゾーンがあります。
“衣”のエリアの「GEA#1」には、「maison margiela」をはじめとする世界のブランドから、「COMME des GARCONS」など日本のブランドまで、独自のセンスでセレクトしたアイテムがメンズ・レディスともに幅広くラインナップ。
佐藤繊維のオリジナルブランド「M.&KYOKO」のアイテムも扱い、カーディガンやワンピースなどニットの質感を生かしたやさしいシルエットの洋服がたくさん。表情豊かな配色や着心地のよさは、佐藤繊維の糸ならではの魅力です。
店内には紡績ニットメーカーが手掛けるショップならではの工夫が凝らされています。たとえば洋服をディスプレイする棚は、工場で使われていた紡績機を利用。BGMには糸をつむぐ機械の音をリミックスした音楽が流れ、重厚感のある蔵の中に軽やかな音が響いています。
落ち着いた空間でゆっくりとショッピングを楽しみましょう。
「GEA#2」は“住”のエリアで、国内外からセレクトした食器やインテリアグッズが並びます。
山形の作家による品々も多く、美しい色合いが魅力の「カンベガラス」の食器や、県産のサクランボの木を使った「N-works」のカトラリーなど、使うほどに愛着がわきそうなものばかり。暮らしに取り入れたいアイテムを親子であれこれ吟味するのも楽しいかもしれません。
そのほか、寒河江市のお隣・天童市の家具メーカー「天童木工」とコラボレーションした椅子やソファなども扱っています。ナチュラルな木目が特徴の「天童木工」の家具をベースに、張地は佐藤繊維のファブリックからセレクトできます。
長く愛用できる上質な家具をそろえたいファミリーにぴったりですよ。
「GEA#1」や「GEA#2」でショッピングを楽しんだあとは、“食”のエリア「GEA#3」にある「レストラン0053」でのんびりとランチタイムを。
店内はベビーカーが通れるゆったりとしたスペースがあり、子ども用の椅子もあるのでファミリーでも安心です。
ランチコースは3種類あり、寒河江市の「おひさま農園」の無農薬野菜を使ったサラダをはじめ、日替わりのパスタや肉料理、デザートなど4~6品にドリンクがセットになります。野菜はもちろん、山形県産の旬の食材がどの料理にもふんだんに使われています。
この日は「ホタルイカとうるいのリングイネ」や、「米沢豚ロースの炭火焼き」が登場。ティラミスなどシェフ自慢のデザートも人気で、コースの最後のデザートを楽しみに訪れるファンも多いそうです。
14:00以降はパンケーキやコーヒーなどのカフェメニューを提供しているので、ショッピング中のひと休みに立ち寄るのもオススメです。
「GEA」では、山形産の素材を生かしたオリジナルジャムやジュースなども扱っています。佐藤繊維の毛糸を使ったラッピングをしてもらえるので、おみやげや贈り物にぴったり。寒河江で作られた毛糸だというエピソードを添えれば、ますますよろこんでもらえそうです。
山形から世界を股にかけて活躍する佐藤繊維がプロデュースする「GEA」。日々の暮らしをぐっとランクアップしてくれるアイテムを探しに、ご家族で出かけてみてはいかがですか。