青森県平川市にある体験型農家カフェスペース「Green Note」。女性農家の藤田厚子さんが、栽培から調理までおひとりで営んでいる、完全予約制の隠れ家カフェです。
「本当においしいものを旬の時期に食べてほしい」という想いから、メニューは平川市の農作物や東北の食材を中心に、藤田さんとお母さまが一緒に育てた自然栽培の野菜やハーブ、自家栽培米なども取り入れています。
藤田さんが「これはおいしい!」と思った食材だけを提供しているメニューの数々。そのこだわりと想いが、料理をより一層引きたててくれそうです。
「Green Note」では、時季によってメニューを変えながら、コースで料理を提供しています。
取材に伺った日は、平川市特産の谷川牧場の黒毛和牛ステーキと、南八甲田高原野菜や青森県内の自然栽培の食材を中心にした7品でした。
※本記事でご紹介するメニューは、あくまで一例です。ご了承ください。
最初に運ばれてきたのは、野菜と果物のスムージー。
自家製自然栽培のケールをはじめ、セロリ、キウイ、平川市産の津軽の桃とラ・フランスの5種類をミックスしていて、独特の青臭さが感じられないほどフルーティーです。
2品目は、南八甲田高原野菜の自然栽培にんじんのスープです。
素材の味が感じられるように、味付けはあえてカツオと昆布の和風だしと、フランスの塩のみ。にんじんの甘みがしっかりするのにクセはなく、小さいお子さんやご高齢の方の滋養にもオススメだそうですよ。
メインディッシュは、谷川牧場の黒毛和牛ステーキと彩り野菜添え。こちらは、その人気から2018年内は時季に関わらず継続提供されるそう。
ミディアムレアに焼かれた「ひらかわ牛」(谷川牧場)は、やわらかくジューシーな肉質がたまらないひと品です。
さらに自然栽培の野菜を中心に、藤田さんが栽培したお米の素揚げもトッピング。香ばしいポップコーンのようにサクサクと食べられるぜいたくなおいしさです。
りんごが入った根菜のピクルスは、お肉料理との相性抜群な爽やかさなので、箸をもつ手が止まらなくなってしまいそう。
お米は、民泊で訪れた中高生や海外の方と一緒に育てたという自然栽培米とつがるロマンをブレンドしています。
食事の最後には、デザートとコーヒーを。見た目もかわいらしいデザートは、津軽の桃コンポートと三谷牧場フロマージュブランです。
コンポートの下には、ジャージー牛からつくられた白いチーズがたっぷり。濃厚なヨーグルトのようにまったりとしていて、桃の甘酸っぱさとマッチしたおいしさです。
コースの締めは、バリスタの認定資格をもつ藤田さんによって挽かれるハンドドリップコーヒー。手で挽くと熱がかかって香りもよくなり、じっくりとネルドリップで抽出することで、濃い目の味わいになるのだそう。
また、あえて津軽塗のお盆に乗せて出している和・洋食器の組み合わせも藤田さんオリジナル。県外や海外の方向けにはじめたそうですが、食器の細かい部分まで魅せるこだわりは、愛情たっぷりでほっこりしてしまいますね。
地球環境や健康を考え、積極的に自然栽培を料理に取り入れている藤田さん。「おいしく食べてもらうことで一生懸命つくっている人たちを宣伝していきたい」と話します。
食べもの以外にも癒やしを求めて訪れるお客さんが多いそうで、今後はカラーセラピーやアロマとのコラボもしてみたいのだそう。
明るく探究心にあふれる藤田さんの料理と取り組みから、これからも目が離せませんね!
希望すると食事後に畑を案内してくれます。野菜やハーブ、ベリーなどたくさんの種類を育てていて、春先は小さなお花も咲いて1番きれいだそうですよ。
どのような方が、どのような栽培方法で育てられているのかも伝えてくれます。実際に牧場などを訪れた際のエピソードも、写真などを見せながら話してくれるので、食事がより楽しくなるかも!
生産から調理までおひとりでされているため、予約はLINE@のみで受け付けています。少人数制、予約制なので、2日前までのご予約をお忘れなく!