「秋田贔屓」は、2007年に秋田市のなかでも歴史ある大町地区にオープンしました。2012年に旧「高堂酒店」である現在の店舗に改装・移転し、現在は秋田でものづくりに携わる約80の作家(団体)の作品を取り扱っています。
周辺は、歴史街歩きの代表的な散策ルートになっています。竿燈大通りを渡って徒歩5分ほどの場所には「赤れんが郷土館」、通りを1本隔てた場所には「秋田市民俗芸能伝承館」、「旧金子家」など、見どころがたくさん。
また、「秋田贔屓」と背中合わせに、クラフトビールの醸造所「あくら」と、県産のソーセージやパスタなどが楽しめるレストラン「プラッツ」があり、「あくら」でつくった地ビールを楽しめます。
店内に足を踏み入れると、まず最初に目に留まるのは、かわいらしい「だるま」です。真紅のだるまは「秋田贔屓」の通り沿いにある星辻神社で毎年4月12、13日に行われる「だるま祭り」のもの。
そして、個性的なだるまは、祭りに合わせて行われた、だるまの絵付け体験で一般の方が絵付けをし、お店に寄贈したものです。これらはお店のマスコットのような存在になっているそう。
なかを進むと、曲げわっぱや桜樺細工など秋田の代表的な工芸品とともに、秋田の風物詩をモチーフにしたポストカード、ガラス細工のネックレスやヘアゴム、塗りの食器類、木工品、染め物など、多種多彩な商品がところせましと並んでいます。
作者の紹介や作品の使い方の提案などは、スタッフによる味のある手書きPOPを参考に。つくり手の気持ちや顔が見えるようで、思わず温かい気持ちになりますね。
また、気軽に立ち寄って観光情報を入手できるスポットとしても機能していて、竿燈まつりや星辻神社だるま祭りなどには、地元の人はもちろん観光客などで大変賑やかになるそうです。
定期的にものづくりの体験教室を行っています。日本画の塗り絵、「杢目銅」(もくめがね)での指輪やペンダントトップ制作や、七宝焼、シルバーでのペアリング制作など、メニューはさまざま。「秋田贔屓」に作品を展示しているつくり手などが講師となりますので、手づくりの初心者でも楽しく体験することができそうですね。
体験教室は事前申込みが必要なものもありますので、お店のホームページをチェックすることをオススメします。
「秋田贔屓」は、秋田の人や歴史がとても身近に感じられる場所です。季節に合わせて商品の入れ替えもしているんだそう。入り口に「見るだけ大歓迎!」ののぼりが立っているので、ちょっと立ち寄ってみるのもいいかもしれません。歴史街歩きの途中で立ち寄って、夜はクラフトビールを楽しむというプランもよさそうですね。
秋田市を訪れる際にはぜひ、「秋田贔屓」にも足を運んでみませんか?