秋田名物といえば「稲庭うどん」。湯沢市稲庭町が発祥地で、江戸時代に藩主への上納品として製造がはじまりました。今なお伝統の製法を守り職人の手作業でつくられるうどんは、コシがあってのどごしなめらか。日本三大うどんのひとつにも数えられる逸品です。
そんなうどんの街・湯沢ならではのイベントが、2011年から毎年秋に行なわれている「全国まるごとうどんエキスポ in 秋田・湯沢」。全国各地から約20店のバラエティに富んだご当地うどんが集結し、グランプリを目指してその味を競います。
うどんの食べ比べをするには、3杯分がセットになったチケット「うどん食事券」をゲットしましょう。
メインステージではご当地うどんのPR合戦が行なわれ、地元の高校生たちが熱いプレゼンテーションを繰り広げます。どのうどんにするか迷ったら参考にしてみてくださいね。グランプリは来場者の投票により決定するので、食べ終わったら投票所に立ち寄るのをお忘れなく。
ほかにも会場では、ステージイベントや農産物の直売コーナーなど、お子さんから大人まで楽しめる企画が盛りだくさん。うどんを味わうだけでなく、さまざまな体験ができます。
湯沢市小野地区は平安時代の女流歌人・小野小町生誕の地といわれ、数々の伝承が残されています。絶世の美女として知られ、それゆえ多くの男性から求婚されたという逸話をもつ小野小町。「小町まつり」は、彼女がこよなく愛したという芍薬(しゃくやく)にちなんで、花が見ごろを迎える6月上旬の2日間にわたって開催されます。
1日目の夜に行なわれる宵祭では、湯沢出身の女性のなかから選出された「小町娘」が登場し、小野小町と深草少将との恋物語を再現した「小町逢瀬の図」を上演。平安時代風の衣装や舞台に光と音の演出が加わり、まるでタイムスリップしたような気分が楽しめます。
2日目の本祭も、小町娘による和歌朗詠や、地元の幼稚園児たちが会場を練り歩く「稚児行列」など、見どころ満載です。
「小町まつり」は、こちらの記事で詳しくご紹介中です!
湯沢 |「小町まつり」小野小町は秋田出身?平安時代の雅な世界を感じよう
https://odecafe.tohoku-epco.co.jp/article/78
おいしい米と水、麹菌が生息しやすい環境がそろった湯沢は、かつて“東北の灘”と呼ばれるほど酒造りが盛んでした。最盛期には20以上の銘柄がつくられ、現在は4軒の酒蔵が酒造りを続けています。そのうち3ヶ所で酒蔵見学を実施していて、無料で参加することができます(いずれも要予約)。
もっとも歴史のある「木村酒造」は、1615年の創業以来400年以上も続く蔵元です。国内外のコンテストで数々の受賞実績をもつ代表銘柄「福小町」が有名で、米本来の甘みを引き出した芳醇な味わいが特徴。酒蔵見学では、発酵中のお酒が入った仕込みタンクやお酒を搾るための槽(ふね)を見ながら、酒造りの一連の工程を学べます。
そのほか、建造物が国の登録有形文化財になっている「両関酒造」、上品な飲み口が特徴の銘柄「美酒爛漫」で知られる「秋田銘醸」でも酒蔵見学ができますよ。
江戸時代から昭和初期にかけて多くの鉱山が栄えた湯沢は、火山によるさまざまな恩恵を受けて発展した街ともいえます。かつての火山活動に由来する噴気孔をはじめ、大地の息吹を感じられるスポットがたくさん。市内全域が、地球科学的に貴重な価値をもつ「ゆざわジオパーク」に設定されています。その総面積は約79,000ヘクタールで、なんと東京23区の面積(約62,000ヘクタール)をはるかに超える大きさ!
ゆざわジオパークは16のエリアで構成され、江戸時代から約350年続いた銀山の歴史を伝える「院内銀山」や、温泉をもたらす地熱を体感できる「小安(大噴湯)」や「高松(三途川・川原毛)」エリアなどの見どころがあります。
ジオサイトは広範囲に点在しているので、興味のあるテーマに沿って旅行を計画するのがオススメ。ゆざわジオパークのホームページでは、オススメのモデルコースが紹介されているので、チェックしてみてくださいね。
次回は、湯沢の定番グルメ「稲庭うどん」をピックアップ。本場ならではの味を楽しめる名店をご紹介します。
「全国まるごとうどんエキスポ」では販売コーナーが設けられ、湯沢の稲庭うどんはもちろん、各地のご当地うどんを購入できます。
小町まつりの会場近くにある小町芍薬苑には、約2,000坪の敷地内に約150種類7,000株の芍薬が植えられ、赤やピンク、黄色など色とりどりの花を見ることができます。小町まつりにあわせて、「芍薬まつり」も開催。
ゆざわジオパークには、秋の宮温泉郷をはじめ、小安峡温泉や泥湯温泉など、個性豊かな温泉地があります。大自然を感じたあとは、のんびり温泉に浸かって体を癒やしましょう。
所在地 秋田県湯沢市佐竹町1-1(湯沢市役所駐車場特設会場ほか)※予定。詳細は公式HPにてご確認ください
電話番号 0183-73-6111(全国まるごとうどんエキスポ実行委員会)
開催日時 2019年10月5日(土)・6日(日)10:00~18:00(2日目は~17:00)※いずれも予定。詳細は公式HPにてご確認ください
駐車場 あり(無料1,400台)※予定。詳細は公式HPにてご確認ください
所在地 酒蔵により異なります。
電話番号 0183-73-3155(株式会社木村酒造)
所在地 スポットにより異なります。
電話番号 0183-55-8195