「サンドクラフトinみたね」は、環境とアートによる街づくりを目的に、約20年前にはじまりました。
イベントをプロデュースするのは、三種町のお隣・能代市出身の彫刻家で、日本では数少ないプロの砂像彫刻家として活動する保坂俊彦さん。保坂さんは、砂像の世界大会において数々の受賞経験をもち、国内外のさまざまなイベントで砂像の制作を行なっています。
サンドクラフトinみたねの会場は、毎年多くの海水浴客が訪れる「釜谷浜(かまやはま)海水浴場」。環境省認定の「日本の快水浴場百選」にも選ばれています。
砂浜には風力発電のための風車が17台も立っていて、日本海からの海風を受けて回る様子は迫力満点。
7月上旬になると砂像の制作がスタートし、その過程を見学することができます。はじめに砂浜に木製の型枠が組まれ、そのなかに水を含ませた砂を詰め、押し固めて土台を作成。しっかりと土台が固まったら、型枠を外しながらコテやヘラで砂の固まりを削り、立体的な彫刻作品にしていきます。
そして、砂像が雨や風で崩れないよう、仕上げに表面定着剤を吹きかけたらいよいよ完成!こうすることで、雨や風、乾燥などで砂像が崩れるのを防ぐのだそうです。
サンドクラフトinみたねでは、年度により異なるテーマに沿った砂像が制作されます。こちらの写真は、「Sand zoo ~砂の動物園~」をテーマに開催された2018年度の大型砂像。高さは約3メートルもあり、そのインパクトに圧倒されます。動物たちの毛並みや表情など、砂と水だけでできているとは思えないリアルさと緻密さにもびっくり!
砂浜には、保坂さんをはじめプロのアーティストが手がけた大型砂像に加え、地元の企業や団体による中型・小型の作品も含めて約40基もの作品が並びます。2019年度のテーマは「Renew ~更新~」。どんな作品が登場するのか楽しみですね。
ほかにも、高校生が砂像制作のアイデアとテクニックを競う「砂像甲子園」、「アウトドア綱引選手権」や「水着コンテスト」など多彩な催しが行なわれ、会場は大いに盛り上がります。お子さんには「砂像制作体験コーナー」が大人気。砂を使って好きな形をつくりましょう。
サンドクラフトinみたねで人気なのが、三種町の特産品・じゅんさいを味わえる「じゅんさいスライダー」。流しそうめんの要領で流れてくるじゅんさいを、上手にキャッチしていただきましょう。ぷるぷるした食感とつるりとしたのどごしは夏にぴったりです。
三種町ならではのグルメがそろうコーナーも要チェック。なかでも、特産のキノコ「白神あわび茸」をブランド豚で巻いて焼いた「みたね巻」がオススメですよ。
せっかく海に来たのなら、水遊びも存分に楽しみましょう。釜谷浜海水浴場は、水がきれいなことはもちろん、シャワーやトイレなどの設備が充実しているので、ファミリーでのレジャーにぴったり。イベント中は、水しぶきを浴びながら海の上を走る「ジェットスキーdeバナナボート!」(有料)ができます。
たっぷり遊んだあとは、日本海に沈む真っ赤な夕陽もお見逃しなく。1日目の夜には「海上花火ショー」も行なわれ、約5,000発の花火が打ち上げられます。
砂像はイベントが終わってからも展示され、8月末にかけて毎日夜21:00までライトアップ。闇夜に照らされる砂像は幻想的で、昼とは違った表情が見られます。
この夏、「サンドクラフトinみたね」で砂のアート鑑賞を楽しんではいかがでしょうか。
初夏から夏にかけて旬を迎えるじゅんさい。三種町内の農園では、専用の小舟に乗って沼に入り、じゅんさいの摘み採り体験ができます。沼は深さ50~60センチほどなので、お子さんも安心ですよ。
三種町八竜地区は全国有数のメロン産地で、7月~8月上旬が絶好のシーズン。直売所では朝採れのメロンを販売していて、傷が付いたものや規格外のものはお得に購入できるので、自宅用のおみやげにオススメです。
1952年に石油採掘中の田んぼから湧き出た「森岳温泉」は、塩分が強く“しょっぱい温泉”として地元で親しまれています。湯冷めしにくく、美肌にうれしい効果が期待できるとか。
電話番号 0185-85-4830(三種町サンドクラフト実行委員会事務局)
開催日時 砂像制作期間 7月11日(日)~7月24日(土)、砂像展示期間 7月24日(土)~8月31日(火)
駐車場 あり(無料1,100台)※イベント期間中は環境協力金500円