毎年5月3日に開催される「十日町きものまつり」は、着物の街である十日町の産業と誇りを伝える春のイベント。十日町では、同日に成人式も開催されます。
振り袖姿の新成人や、着物の貸し出しや着付けをしてくれる企画「きものの里をきもので歩こう」に参加した人々の姿で、街は華やかな雰囲気に。
当日は市街中心地が歩行者天国になり、「きもの掘り出し市」や、着物や浴衣、洋服でも参加できる「きものパーティー」、「十日町きもの女王撮影会」のほか、成人に達するための大切な時期であり、厄年にあたる13歳に健康増進と学業向上を祈願する「十三詣り」、かわいらしい稚児の衣装を着た子どもたちが練り歩く「稚児行列」などの伝統行事も行なわれます。
「十日町雪まつり」は「雪を友とし、雪を楽しむ」という市民の想いから生まれた雪まつりで、70回もの開催回数を重ねています。市民が手がけた芸術性の高い雪像をはじめ、さまざまな企画が催される、真冬の十日町を彩る一大イベントです。
素朴で温かいおもてなしが人気の「おまつりひろば」は、市街地や山あいの集落各地で開設され、なかには雪上茶席、巨大な雪の滑り台などが楽しめる「ひろば」もあります。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、3年に1度開催される世界最大級の国際芸術祭。
舞台となる越後妻有は、里山の暮らしが残っている地域です。過疎高齢化が進む日本有数の豪雪地ではありますが、もともと地域にあったものを活かし、アートを通じて価値と魅力を高め、世界に発信しています。
3年に1回だけでなく、通年で常設作品や施設を、また毎シーズンごとに開催される企画展やイベントなどの季節プログラムを楽しむことが可能です。11月までは越後湯沢駅発着のガイド&ランチ付きの日帰りツアーもオススメ。名所のひとつである「清津峡渓谷トンネル」の作品であるマ・ヤンソン/MADアーキテクツによる「Tunnel of Light」をはじめ、点在するアートを道しるべに、里山の風景をめぐる旅を楽しめます。
たとえば、日本を代表するアーティスト・草間彌生さんによる「花咲ける妻有」、小学校がまるごと空間絵本になった田島征三さんの「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」、台湾の人気絵本作家ジミー・リャオさんの「Kiss & Goodbye」など約200点もの作品があります。お子さんから大人まで楽しめそうですね。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、こちらの記事で詳しくご紹介中です!
十日町・津南 |「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」棚田や里山が芸術の舞台に!
https://odecafe.tohoku-epco.co.jp/article/489
大地の芸術祭の冬プログラムのひとつ、冬の夜空と地上を彩る「越後妻有 雪花火/Gift for Frozen Village」もオススメ。雪原に咲く、花火と光のアートが幻想的な世界へといざないます。
音楽と花火が共演するミュージックスターマインのクライマックスは、冬の三尺玉が大輪を咲かせます。雪一面の世界に一瞬だけ浮かび上がる花火は、思わず感動する美しさ。雪原には光の花畑、髙橋匡太の作品「Gift for Frozen Village」が広がり、半年以上雪に埋もれたこの地に空と地上から少し早い春をお届けします。
幻想的な風景を楽しんだ後は、地元の食材をふんだんに使う、愛情のこもった屋台の温かい食事も魅力的ですよ。雪の美しさと厳しさを体感できるイベントとなっています。次回は2020年2月29日(土)に開催されます。実際に足を運んで、すてきな雪の世界を堪能してくださいね。
次回は日本三大薬湯のひとつである松之山温泉をはじめとした日帰り温泉をご紹介します。お楽しみに!
きものまつりに雪まつり、「越後妻有 雪花火」とイベントごとに屋台などが立ち、十日町産の米やお酒、ふのりそばなどが気軽に味わえます。大自然に育まれた食の恵みを堪能しましょう!
週末を中心に、11月までガイドやランチ付きの有料ツアーがあります。見どころを押さえられ、移動も便利なのでオススメです。
十日町市は日本でも有数の豪雪地帯です。寒さや積雪への対策は万全に。使い捨てカイロなども利用しましょう。
開催期間 季節による(詳細はホームページへ)
電話番号 025-761-7767(越後妻有里山現代美術館[キナーレ]内 NPO法人越後妻有里山協働機構事務局)
駐車場 各所によって異なる
開催地 新潟県十日町市珠川(あてま高原リゾート ホテルベルナティオ)
開催期間 2020年2月29日(土)
電話番号 025-757-2637(十日町市観光交流課)
駐車場 市内各所(シャトルバス運行予定)