山形県東根市は、さくらんぼの王様「佐藤錦」発祥の地として知られるさくらんぼの名産地。山形市から車で約30分ほどの場所にある自然豊かなエリアです。
通常、さくらんぼの旬は6月から7月にかけてですが、東根市では山形県内で最も早い4月21日に「さくらんぼ観光果樹園」がオープン。東根市観光物産協会に加盟している農園25ヶ所のうち、温室栽培を行なう10の観光果樹園で順次さくらんぼ狩りを体験できます。
オープン初日にはセレモニーが開催され、東根市イメージキャラクターの「タントくん」が登場し、テープカットが行なわれます。
果樹園はすべてハウス栽培なので、天候を気にせず楽しめるのもうれしいポイント。幼稚園以下の小さな子どもでも体験できるので、ファミリーみんなで挑戦できます。休憩所の有無やお弁当の持ち込みの可否などは各果樹園によって異なるので、スタッフに尋ねてみてくださいね。
せっかく体験するなら、おいしいさくらんぼを収穫したいですよね。覚えておきたいポイントは3つ。ひとつめは「真っ赤に熟していること」。ふたつめは「皮にハリとつやがあること」。そして最後は、「表面に傷や凹みがないこと」です。
また、日当たりの良い高い位置になっている実や、茎が短い実のほうがより甘いことが多いのだそう。持ち帰りはできないので、摘みたてならではのみずみずしさをその場で味わいましょう。
収穫できる品種は、強い甘みとさわやかな酸味が好バランスの「佐藤錦」を中心に、濃厚な甘みの「紅秀峰」や、ジューシーさが魅力の「ナポレオン」など。高い位置にある実は脚立を使って摘み取るので、パンツスタイルにスニーカーといった、動きやすい服装がオススメです。また、日焼け・虫除けに効果的な長袖や帽子、タオルなどの用意もあるといいですよ。
さくらんぼ狩りを楽しんだあとは、近隣の遊び場に立ち寄ってはいかがですか? 子ども連れのファミリーに特に人気なのが、広い敷地内に大型アスレチックなどの遊具がたくさんそろう「さくらんぼタントクルセンター」と「ひがしねあそびあランド」の2つ。どちらも入場無料なので、気軽に楽しむことができます。
ほかにも、散策途中のひと休みにぴったりな「ポケットパーク足湯」や、旬の山形産食材を使ったジェラートが味わえる産直市場「よってけポポラ」など、市内にはファミリーで楽しめるスポットが充実。東根市観光物産協会のホームページには季節のイベント情報なども紹介されているので、おでかけ前にチェックして足を運んでみてください。
体験前には観光ガイドブックも要チェック。東根市観光物産協会で配布しているガイドブックにはさくらんぼ狩りの割引券がついているので、ちょっぴりお得に体験できます。ホームページからもダウンロードできるので、ぜひ活用してみてくださいね。
旬のおいしさを先取りできるのは、さくらんぼの産地ならではの贅沢な体験。甘みがギュッと凝縮されたさくらんぼを味わいに、春の東根を訪れてみませんか?