「五城目朝市」のはじまりは、なんと500年以上も前の1495年にさかのぼります。五城目町馬場目地方の地頭であった安東季宗が齊藤弥七郎に命じ、取引の無事、市場の守護をする「市神」を各町村でまつらせ、市を開かせたことが起源となり今日まで続いているそう。
朝市は、毎月2・5・7・0のつく日に、通称「朝市通り」と呼ばれる五城目町下夕町通りで開催されます。JR八郎潟駅からバスで10分、徒歩で5分程度の近さ。お店には農家で収穫された新鮮な野菜や果物が並び、季節によっては山菜やキノコも買うことができます。
作り手と直接会話しながら買い物をする機会が近年減りつつあるなか、お子さん連れで訪れると新鮮な体験をさせることができそうですね。
500年以上続く朝市ですが、スーパーマーケットや大型店、コンビニなどの出現により、出店者や利用者は高齢化が進んでいました。そこで、2016年からは朝市開催日と重なる日曜日を「ごじょうめ朝市plus+」として開催しています。
こちらは、伝統的で歴史的な文化を守りながらも、若手の出店や新たなチャレンジを応援する企画。キャッチーなチラシで告知をしたり、リヤカーや販売台の貸し出しを行うことで新たな参加者を増やす試みが行われています。
カード占いの店舗や、消しゴムはんこ、手作りアクセサリーなどの従来にはなかった出店が増加。来場者は思いがけないお気に入りの品を見つけたり、訪れるたびに変わるお店を巡る楽しさも生まれています。
定期朝市以外にも季節によってイベントが開催されます。四季に合わせ、朝市では「山菜まつり」「市神祭」「きのこまつり」「あったか鍋まつり」などのイベントが盛りだくさん。
さらに、わくわく盛り上げ隊主催の浴衣を着て朝市を楽しむ「浴衣de朝市」ハロウィンの時期には「仮装de朝市」など趣向を凝らしたイベントも開催されています。「五城目朝市わくわく盛り上げ隊!」のFacebookページで最新情報を確認してみましょう!
訪れるだけでも楽しめる朝市ですが、趣味で小物やお菓子をつくったり、自家栽培をしている方は、実際に出店して参加してみるのもいかがでしょうか。町民であれば110円、町外の人でも210円から出店できます。
出店業種は一般マナーに反していなければOK。手作りアクセサリーの販売や、手相占いなどの特技でも出店できるかもしれません!出店することで、近隣の露店や、お客さんとのふれあいが増えて、より「五城目朝市」を楽しめそうですね。
500年以上前から続き、伝統を守りながら進化をしている「五城目朝市」。新鮮な野菜や、地元の人とのふれあいを求めて、活気を感じるため、時には自分の作品や商品を販売する先として出店も。いろいろな楽しみ方ができる朝市をあなたも訪れてみませんか?