大小さまざまな約260の島が浮かぶ松島湾。美しい景観は、初代仙台藩主・伊達政宗や俳聖・松尾芭蕉をも魅了し、宮島、天橋立と並び日本三景のひとつに数えられています。そんな松島の新たなランドマークとしてオープンしたのが、観光複合施設「宮城県 松島離宮(みやぎけんまつしまりきゅう)」。JR松島海岸駅を出て、すぐ目の前にあるので、小さなお子さんと一緒でも歩いて行けます。
施設の見どころとなっているのが、「離宮庭園(りきゅうていえん)」です。園内の中央にある池と周囲の木々は、水面きらめく松島湾と松の木をイメージ。庭園奥にはイロハモミジ、ヤマモミジ、ソメイヨシノ、ヤブツバキが植えられていて、季節にあわせて花が咲いたり、葉が紅葉したりと庭を彩ります。また、幅16メートル、外周53メートル、水深50センチメートルのかわいいハート型のプールも設置。夏は親子で水遊びを楽しむ人で賑わいます。
庭園は夜になるとライトアップされ、池の水面に木々や建物が映り込み、幻想的な雰囲気に。写真映えする景色が評判を集めています。
歴史や生物に興味のあるお子さんと一緒なら「宮城県松島離宮博物館」に立ち寄ってみてください。館内には、東北の地形の生い立ちや松島湾の歴史に関する資料や化石、土器などを展示しています。約2億5000万年前から2億4500万年前に生息していた海生爬虫類・ウタツサウルスの原寸大化石模型にも注目。天井から全長3メートルの模型が吊り下がり、大人もお子さんも一緒に楽しめます。
宮城ならではの文化にふれたいなら「離宮ホール」で開催される、こけしの絵付けに参加してみてはいかがでしょうか。宮城の伝統工芸であるこけしについて学んだあとに、絵付けの体験がスタート。ワークショップにはこけし工人もいるので、職人技を目の前で見られる貴重な経験ができます。できあがったこけしは、描く人によって表情がさまざま。帰宅後に家族みんなのこけしを眺めて、旅の思い出話をするのもいいですね。
屋上には松島湾を一望できるビュースポット「天空のピクニック」があります。あたたかい季節は、館内のレストラン「松島離宮 浜焼グリル離宮」で購入できる魚介や肉、野菜でバーベキューもできます。開放的な空間で松島の絶景を眺めながら味わう食事は格別。心も体もリラックスできそうです。
半日ゆっくり滞在できる「宮城県 松島離宮」で、思い思いの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
離宮庭園と離宮ホール、宮城県松島離宮博物館、天空のピクニックは有料エリアになります。
館内1、2階には「スターバックスコーヒー」があり、松島湾を眺めながらカフェタイムを過ごせます。
施設では2時間600円でレンタサイクルが利用できます。1階でチケットを購入してください。