岩手県気仙郡住田町にある「道の駅 種山ヶ原・ぽらん」は、三陸沿岸と奥州を結ぶ国道397号線沿いにある道の駅。物見山とも呼ばれる種山ヶ原高原の入口にあります。ゆるやかな稜線が美しい標高600~870メートルの高原はこのあたりを代表する景勝地で、藩政期から馬の放牧地として利用されてきました。かつて宮沢賢治も訪れ、種山ヶ原の風景や気象を題材に『風の又三郎』や『種山ヶ原』などの作品を書いています。現在は森林公園が整備され、ブナやミズナラなどの広葉樹の森を気軽に散策できるようになっています。
「道の駅 種山ヶ原・ぽらん」の館内で人気なのが、地元の農産物がそろう産直コーナーです。旬の採れたて野菜のほか、春は山菜、秋はきのこ類が店頭にズラリ。農家直送ならではのお手頃価格で買えるとあって、多くの地元の方々が利用しています。
野菜のほか、地元産の素材を活かしたさまざまな加工品も好評。住田町は鶏肉の産地として知られ、地元の住田フーズが独自に開発した「鶏ハラミ」が人気です。鶏のハラミとは、ももの付け根部分にある腹筋で、1羽から数グラムしかとれない稀少な部位。一般の精肉店での取り扱いが少なく「幻の鶏肉」と呼ばれています。コリコリとした食感が特徴で、醤油ダレのほか、ネギ塩やニンニクなど4種類の味付けで販売しています。
住田町の野菜に惚れ込んだ「ケラッセ東京」の板東シェフが監修した「三ツ星ベジソース」。味は、ワラビを濃厚なトマトソースで仕立てた「わらびアータ」、菌床しいたけや地元の味噌などをあわせた「しいたけナード」、パプリカをニンニクで香ばしく上品に仕上げた「ぱぷりガーリック」の3種類。道の駅で定期開催していた「青空料理教室」が縁で誕生した野菜ソースは、住田町の野菜の味がぎっしり詰まった逸品。おみやげにオススメです。
定食や麺類などさまざまなメニューのあるレストランで、一番人気なのが「鶏ハラミラーメン」。あっさりとした塩味のスープに細麺、その上に香ばしく焼いた住田名物の鶏ハラミがたっぷり載っています。コリコリとした鶏ハラミの食感と、焼いたネギ、さらには爽やかなレモンのバランスがバツグン。このほか、店頭のテイクアウトコーナーには、カレーパンや清流どりのからあげ(塩香味)などお子さんのおやつにぴったりのテイクアウトメニューもあります。
宮沢賢治も愛した種山ヶ原高原の豊かな自然のなかにある「道の駅 種山ヶ原・ぽらん」。自然体験だけでなく、施設内のグルメやおみやげも充実。休日にドライブがてら出かけてみるのもいいですね。
星空のきれいな高原でのキャンプが大人気。テントサイトのほかにコテージもあります。
春の山菜まつり、初夏の種山みどり祭、夏の種山まつりなど、高原では年間を通してイベントを開催!
夏の種山ヶ原はクワガタやカブトムシに出会える可能性大。憧れの昆虫が見つかるかも。
電話番号 0197-38-2215
営業時間 <施設>9:00~18:00 ※11~3月は17:00まで、<レストラン>11:00~16:00(L.O.15:30)
定休日 <施設>年末年始・臨時休業の場合あり、<レストラン>年末年始(11~3月 火曜日定休)
駐車場 あり(無料41台)