大麦、小麦といった穀物が豊富に収穫されてきた盛岡市は、古くより粉物文化が発達してきた街。「盛岡冷麺・わんこそば・盛岡じゃじゃ麺」といったご当地麺が「盛岡三大麺」として全国的に知られているほど、麺グルメが人気です。統計によると盛岡市民の中華麺消費量は全国トップクラスなんだそう。そんな麺料理が大好きな盛岡市民に、戦後から今日に至るまで長年愛されてきた製麺メーカーが「戸田久」です。
製粉、製麺業として1948年に創業した「戸田久」。当初はそばやうどんといった乾麺を製造していました。しかし、今から40年ほど前、2代目の戸田敬氏が、当時盛岡の街で誕生したばかりの朝鮮冷麺風の麺料理を商品化できないかと開発に奮闘。専用設備もないなか、どうにか1981年に「もりおか冷麺」として発売にこぎつけます。蒸練製法によるコシの強い麺とコクのある肉スープのハーモニーを自宅で気軽に味わえるとあって、「戸田久」の「もりおか冷麺」はメーカーを代表する人気商品となりました。今では、冷麺だけでなくじゃじゃ麺やわんこそばなどさまざまな麺を家庭向けに製造。スーパーや公式オンラインショップでの販売のほか、直営のレストランでも味わうことができます。
「戸田久」は既存の人気商品の製造だけでなく、新商品の開発にも積極的。寒い季節にぜひ味わってほしい新商品は「もりおか温めん」です。30年ほど前から発売している温めんをリニューアルしたもので、心地良くのどをつるりと通るモチモチの平麺が特徴です。温かいスープに浮かべても、麺が溶けたりだれたりせず、つるつるののど越しをキープする特殊な粉の配合は、門外不出の企業秘密です。
「もりおか温めん」は、カルビスープとユッケジャンスープの2種類。注目してほしいのはパッケージ。カルビスープには「生野菜と一緒に!」、ユッケジャンスープには「炒め野菜と一緒に!」と食べ方が示されています。
これは、戸田 敬前社長の長男である戸田 有恒専務を中心に“どう食べるのか”をしっかりと伝える提案型の商品づくりにこだわっているから。ただ販売して終わりではなく、どのように食べたらおいしく味わえるのかを明確にしています。麺とスープに添えるのはスーパーのパック野菜でもOKという手軽さ。茹でるだけの手軽な麺料理も、野菜をのせるだけで、特別な1品として食卓を彩ってくれますよ。
緑のパッケージのカルビスープは、肉と野菜の旨みが溶け込んだ透明なスープで辛みは控え目です。生野菜と味わうことを考慮し、スープは旨みを強く感じるように仕上げられています。一方、赤いパッケージのユッケジャンスープは、コクと辛さが特徴のスープ。肉エキスのガツンとした旨みは、パッケージで提案されているとおり、炒め野菜と相性ぴったりです。
辛みが苦手な方はカルビスープがオススメ。パンチのある味わいを楽しみたい方は、ユッケジャンスープをチョイスしましょう。麺は同じものなので、一度に茹でてから、家族それぞれの好みにあわせたスープを注げば調理も楽ちん。お手軽にみんなが満足できそうです。
温めんのほかにも「まぜめん」や「牛白湯スープ」の麺が新登場。画像のまぜめんは麺と水、もやしなどの具材を一緒にレンジでチンするだけという簡単調理。しょう油の旨みとラードのコク、にんにくがあわさったパンチのある味わいが満足感のあるメニューです。
こちらはフライパンひとつで調理できる牛白湯スープ。香辛料のバランスが絶妙で、牛テールのおいしさを楽しめます。
もちろん忘れてはいけないのが「戸田久」を代表する「もりおか冷麺」。ラインナップのなかで圧倒的な人気を誇る定番メニューです。ファンを惹きつけるのは、弾力に富んだ麺をすするたびに口いっぱいに広がる、甘さ、酸味、辛みのスープのハーモニー。複数の味覚があわさった味わいはクセになるおいしさです。
舌の肥えた盛岡市民も納得の「戸田久」の麺グルメ。オンラインショップには、目移りしてしまうほどバラエティー豊かな麺メニューが並んでいます。夏の冷麺はもちろん、冬は体が温まる野菜たっぷりで味わう温めんなど、気になるメニューを取り寄せて食べ比べてみてくださいね。
「もりおか温めん」のパッケージにある二次元コードから調理動画を見ることができます。
公式サイトではアレンジレシピを多数掲載。特に「もりおか冷麺」の焼き冷麺はぜひ試してみて。
オンラインショップでは一部商品が送料無料になったり、特価の商品が登場したりします。