JR東能代駅から歩いて10分ほど、能代バイパス沿いにある農産物直売所「みょうが館」では、60数名の生産者が毎日持ち込む、旬の野菜や花、苗、乾物や惣菜などの加工品を販売しています。
冬は山ウドやねぎ、春は花や家庭菜園用の苗、6月からは春野菜、夏はトマトやナス、キュウリ、そして8月には能代市の特産物であり名前の由来にもなったみょうがが最盛期を迎え、売り場にずらりと並びます。お買い物は、入荷直後の新鮮な品が手に入る午前中が狙い目です!
「みょうが館」に野菜や花、惣菜を出品している生産者は、そのほとんどが農家のお母さんたち。売り場には生産者のみなさんの写真と、季節ごとのメッセージも並んでいます。きりたんぽやおやき、五目ご飯やハタハタ寿司といったふるさとの味が人気なのも納得です。
なかでも、ごはんの漬物である赤ずし、鶴形そばなどは能代ならでは。行楽の行き帰りに立ち寄ってお惣菜を買う家族連れも多いのだそうです。みょうがの詰め放題など、季節にあわせたイベントも毎月実施されているので要チェックです!
能代市のお菓子屋さんといえば、まず名前が挙がるのが「セキト」。昭和15年頃からつくり続けられている看板商品「志んこ」は、うるち米のお餅にこし餡たっぷりの素朴な和菓子です。地元では人の集まる席にも、いつものお茶菓子にも欠かせない味なのだとか。
シンプルなのに能代の人々に愛され続けている秘訣は、手間を惜しまないそのつくり方にあります。うるち米からつくる上新粉は、毎日使う分だけを自家製粉。これが、普通の粉では出せない、柔らかいけれどコシがある弾力を生み出しているんです。
保存料を使わない安心な味だからこそ、消費期限は当日中。お店で朝から夕方まで、売れ行きを見ながら少しずつつくっているのだそう。閉店前には売り切れてしまうこともあるので、来店の前に電話で問い合わせておくと安心です。
お祝い事にも定番の「志んこ」だけに、贈答用は重箱入り。その代わり、自宅用にはなんと「量り売り」(500円・税込~)があるんです!持ち帰り用のパックはお店で用意してもらえますが、地元の常連さんは容器持参で買いに来ることもあるそうですよ。
お子さんから大人まで大人気なのが、4月中旬~秋限定で販売されるソフトクリームと「志んこ」を組み合わせた「志んこパフェ」。お休みの日などは、イートイン用の長いテーブルが親子連れでいっぱいになることも!帰りの車の中でゆっくりいただくのもよいですね。
「ねぎっこ村」はその名の通り、能代市随一の広さを誇るねぎ畑に囲まれた直売所。「白神ねぎ」は、白神山地のブナの原生林が生んだ水で育ち、風の松原の冷涼な風を受けて育った能代市名物なのです。柔らかく甘いねぎで、生でも食べやすいので納豆や味噌と組み合わせてもよし、甘さが引き立つ丸焼きもオススメです。
「ねぎっこ村」には、ねぎをあまり見かけなくなる春でも、この白神ねぎが入荷してきます。6月以外のほぼ1年中、味のよいねぎが手に入るとあって、能代市内の飲食店や八百屋からも買い付けに来るほどなのだとか。
生産者自らが集まって、昔ながらの朝市のような「顔の見える販売」を目指している「ねぎっこ村」。毎月第1日曜には、生産者とお客さんがふれあえるイベントも開催しています。試食や、ねぎ、さつまいも、大根、チンゲン菜、ほうれん草といった野菜の収穫体験は、お子さんにも大人気。休みの日に家族で行くなら、イベントのある第1日曜が断然オススメです!
地元の人にも大人気の能代のうまいもん、いかがでしたか?今回ご紹介した3つのスポットは、いずれも能代バイパス沿いにお店があって、駐車場も広くアクセス抜群。お休みの日のドライブに、遠出の行き帰りに、ぜひ足を運んでみてくださいね!