レジャー2024年10月08日公開

女川|海も山もひとり占め!女川・牡鹿半島の絶景ロード「コバイチ」で爽快ツーリング

海の青と山の緑がまばゆい夏の女川で、絶景ツーリングを楽しんできました!今回走ったのは、女川から牡鹿半島の先端・鮎川浜(石巻)を結ぶ全長約34キロメートルの道路「牡鹿コバルトライン」を進み、そのまま牡鹿半島を一周し女川に戻るルート「コバイチ」。眼下に広がるコバルトブルーの海は爽快感満点!クジラのミュージアムや歴史的名所など、見どころも盛りだくさんです。

目次

【グルメ】目利きが腕をふるう、海鮮ランチを堪能!

女川魚市場食堂

画像:女川魚市場食堂 

まずは腹ごしらえ!JR女川駅からバイクを走らせること約3分、数多くの漁船が入港する女川魚市場の管理棟3階に、「女川魚市場食堂」はあります。

画像:女川魚市場食堂の刺身定食

「刺身定食」や「海鮮丼」、「ばらちらし」など、ズラリと並ぶメニューは仕入れにより変わります。刺身定食に使う魚などは、午前と午後で異なることもあるといいます。「店が市場内ですので、その時間に最もよいものを使っています」と話す店主の岡さん。実家が魚屋ということもあり、目利きと知識は折り紙付き。旬や地ものにこだわりすぎず、その日最上の魚介を活かした料理は、魚に精通した地元民の舌をもうならせています。

画像:女川魚市場食堂外観

お店の1番人気は「レアアジフライ定食」です。目の前に現れたアジフライの断面は、美しいピンク色!衣はサクッと、肉厚の身はふっくらとやわらかく、噛むほどに広がる力強い旨みはインパクト大。あまりのおいしさに、箸が止まらなくなりますよ。

ランチは15時までですが、13時ころには売り切れる日もあるのだそう。訪れる際は早めの時間帯が安心です。

いざコバイチへ出発!

女川町営駐車場

画像:女川町営駐車場

お腹を満たしたら、ツーリングスタート!JR女川駅周辺の町営駐車場からバイクで5分ほどの牡鹿コバルトラインの入り口(女川町側)へと向かいます。

牡鹿コバルトラインは、女川町から牡鹿半島の先端である石巻市鮎川浜までをつなぐ県道220号線(牡鹿半島公園線)の通称で、その全長は約34キロメートル。印象的な名は、眼下に映る海がコバルトブルーに輝いていることから付けられたのだとか。ルート前半の道路は木々に覆われているため、海の色合いを見ることができませんが、木漏れ日を浴びながら爽快なドライブを満喫できます。左右から木々がのびているおかげで、暑い夏でも涼を感じられますよ。

画像:景色

最初の展望スポットである「山鳥渡し駐車場」からは、時折左側にコバルトブルーの海が見えるように。牡鹿コバルトラインの出入り口である「ホエールタウンおしか」の手前では美しい海を一望!眼前に広がる大海原は感動必至です。

また、アップダウンやワインディングがバランスよく構成されているのも魅力的。タイトコーナーや急な下り勾配がないため、心地よいライディングを楽しめます。

ツーリングの際は所定の駐車場を利用し、交通ルールを守って楽しみましょう。

【フォトスポット①】広々駐車場で眺望を楽しもう

山鳥渡し駐車場

画像:山鳥渡し駐車場

牡鹿コバルトラインを進むこと約40分。緑きらめく木々に抱かれていたのが一転、一気に視界が開け、目の前にコバルトブルーの海が飛び込んできました!ここが、最初のビューポイントである「山鳥渡し駐車場」です。
雄大な海と奥州三霊場に数えられる金華山を眺めながら、しばし休憩。駐車場は広々としており、のんびり過ごせるのもよいところです。

【フォトスポット②】絶景が待ち受ける、アートスポットに立ち寄り

白い道

画像:白い道

山鳥渡し駐車場からそのまま牡鹿コバルトラインを進みたいところですが、ここでちょっとだけ寄り道します。目的地は、約800メートル先にある「白い道」。石巻を舞台にした総合芸術祭「Reborn-Art Festival」の作品のひとつで、樹木が生い茂る細い道に大量の白い砂利を敷くことで、遊歩道跡を再生させた展示です。

画像:海と金華山と白い道

道そのものが展示であるというのがなんともユニーク。駐車場から5分ほど歩いた先では海と金華山を間近で目にすることができます。

注意点は、道路から駐車場に入る道が砂利敷きの下り坂になっていること。スピードを落としてゆっくり駐車場へと向かいましょう。

スマートフォン撮影ワンポイントアドバイス

海、金華山、そして白い道。絶景要素が複数重なるポイントでは「構図」が重要です。何を主題にして撮影するかを絞り込みましょう。最近のスマートフォンでは広角、標準、望遠と3種類のレンズが付いているものもあります。風景撮影では、広角と標準の2種類のレンズで画角の変化も試してみましょう。

【フォトスポット③】360度の大パノラマに感動!

おしか御番所公園

画像:おしか御番所公園

コバイチ最大のビュースポットといえるのが、「おしか御番所公園」です。古くより眺望がよいことで知られ、江戸時代に仙台藩が唐船の襲来に備え、見張り所を設置した場所でもあります。

画像:展望棟から牡鹿半島の全景を一望

高台にたつ展望棟で待ち受けているのは、360度の大パノラマ!金華山、網地島、田代島と、牡鹿半島の全景を一望できます。のびやかな海景色は、思わず言葉を失ってしまうほどの雄大さ。少し眺めてみるだけの予定が、時間を忘れて見入ってしまいました。

画像:おしか御番所公園からの景色

スケジュールに余裕があれば、広々とした園内をぐるりと散策するのもいいかもしれません。ベンチやトイレがあるのもうれしいポイントです。

スマートフォン撮影ワンポイントアドバイス

太平洋に浮かぶ金華山の雄大な風景。ここで撮影の際に気を付けてほしいのは「水平さ」です。スマートフォンに水準器やグリッド線の機能が付いている場合はぜひ活用してみてください。風景の撮影では、画像の水平さが保たれていることがとても重要です。

【フォトスポット④】鮎川浜のクジラ文化を体感

ホエールタウンおしか

画像:ホエールタウンおしか

次の目的地は、海岸沿いにたつ「ホエールタウンおしか」です。ここでのお目当てはクジラ。実は今回ご紹介しているツーリングコース・コバイチのほとんどを占める鮎川浜は、明治後期から捕鯨を行なうクジラのまちなのです。

画像:ホエールタウンおしか内

ホエールタウンおしかは「観光物産交流施設Cottu」「牡鹿半島ビジターセンター」「おしかホエールランド」の3施設からなり、クジラ料理を味わえる飲食店があったり、クジラの加工品を販売していたりと、鮎川浜の文化を存分に堪能できます。

画像:おしかホエールランド

なかでも興味深かったのは、クジラの生態や特徴を紹介する「おしかホエールランド」です。ロビーには全長16.9メートルのマッコウクジラの骨格標本が鎮座。あまりの迫力に、生きていたころはさぞかし威風堂々としていたのだろうと、想像が膨らみます。

クジラの解説グラフィックや映像シアターなど、知的好奇心をくすぐる展示ばかり。屋外に展示されている捕鯨船 「第16利丸」の甲板に上がれば、よりロマンを感じられますよ。

【フォトスポット⑤】静寂のビーチで過ごす、のんびり時間

十八成浜ビーチパーク

画像:十八成浜ビーチパーク

穏やかな波が特徴の「十八成浜(くぐなりはま)ビーチパーク」で、砂浜を眺めながらしばしの間ひと休み。コバルトブルーに輝く海とふわりと漂う潮の香りが、旅情を感じさせます。

画像:十八成浜

十八成浜という名は、かつては砂を踏むと、砂の粒と粒がこすれあうことにより「クックッ」と音が出る鳴き砂であったことに由来。東日本大震災による地盤沈下で鳴き砂が海に沈んでしまったため、現在はその音を聞くことはできないものの、海の美しさは健在。日々の喧騒から離れ、ただただ海を見つめる時間は、贅沢なひとときです。

スマートフォン撮影ワンポイントアドバイス

グリッド線を表示したスマートフォンのでは「三分割法」での撮影が可能です。画面の縦横を3つに分割し、1:2の比率で被写体を配置することで、安定感のある風景写真になります。風景写真における基本の撮影方法なので、ぜひご自身の撮影に取り入れてみてください。

【フォトスポット⑥】歴史的スポットも要チェック

支倉常長像

画像:支倉常長像

コバイチの最後を締めくくるのが、支倉常長出帆の地・月浦(つきのうら)です。牡鹿半島の西岸に位置する小さな湾は、1613年に仙台藩主伊達政宗の命を受けた支倉常長ら180余名がローマを目指し、慶長遣欧使節船「サン・ファン・バウティスタ号」で出帆した場所。入江を望む展望台には、支倉常長の像がたてられています。

画像:慶長遣欧使節 支倉常長の航海図

木造船での90日間の航海、その後、スペイン艦隊に乗り換えるなどして常長がローマに着いたのは、なんと出帆から2年後。像を間近で見上げ、常長の並々ならぬ情熱に思いを馳せてみては。

【グルメ】バイカーの聖地でカフェタイム

おちゃっこクラブ&ダイヤモンドヘッド

画像:おちゃっこクラブ&ダイヤモンドヘッド

女川の中心部に戻ったら、カフェ兼ライブハウス「おちゃっこクラブ&ダイヤモンドヘッド」へ!地元客のみならず、数多くのバイカーたちが訪れるお店です。

画像:おちゃっこクラブ&ダイヤモンドヘッド店内

入り口そばの壁には大量のバイクの写真が貼られ、店内を見渡せばドラムやサーフボード、フィギュアなどがズラリ。ロマンをギュッと凝縮させたような空間は、居心地抜群です。淹れたてのコーヒーを片手に、スッキリとした甘さの「ミニチョコパフェ」を味わえば、ツーリングの疲れもスッと吹き飛びますよ。

画像:外観と「ミニチョコパフェ」

メニューには「ほや塩ソフト」なるものも!お店オリジナルのソフトクリームで、ほやを切ったときに出る水を煮詰めてつくっているのだとか。クセはなく爽やかな塩味とのことで、興味がある方はぜひ一度お試しあれ。

【レジャー】ツーリング後は駅ナカ温泉に浸かり、疲れを癒やす!

女川温泉ゆぽっぽ

画像:女川温泉ゆぽっぽ

最後に訪れたのが、JR女川駅の構内にある日帰り湯「女川温泉ゆぽっぽ」です。湯は肌によいとされる、低張性アルカリ性温泉。浴室には日本画家・千住博氏による「霊峰富士」と「泉とシカ」が描かれており、あたたかな湯とタイル画の両方に癒やされます。

画像:女川温泉ゆぽっぽ内

入浴後は1階の物産コーナーで女川みやげを探すのも楽しいひととき。また、展望デッキからは女川湾と駅から続く街並みを一望できます。海を眺めているとよみがえるのが旅の思い出。絶景や滋味豊かな料理、好奇心をくすぐるミュージアムなど、大満足のバイク旅に思わず頬が緩みます。

女川特集記念!特別プレゼント

女川特集記事の公開を記念して、ご紹介したスポットからプレゼントをご提供いただきました!
・おんまえやの鮮魚3,000円分 8名様
・女川温泉ゆぽっぽ大人ご利用チケット 12名様分

女川湾で岸釣り・穴釣りを楽しむ「釣り編」の特集記事も!ぜひご覧ください。

動画でコバイチツーリング!

コバイチツーリング【コバルトライン+牡鹿半島一周】

コバルトラインを経由して牡鹿半島を一周する、総延長約72kmのロングツーリングコース「コバイチ」を走ってみました!

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