JR一ノ関駅から徒歩3分のところにある、コンクリート打ちっぱなしの建物がおしゃれな餅と和食のお店。一関の餅料理の数々を、一度にたくさん楽しんでほしいと考案された「ひと口もち膳 お雑煮付(写真上)」が名物です。
有田焼の小さな器には、くるみ、えび、しょうが、じゅうねなど8つの味の餅がひと口サイズで盛り付けられ、お雑煮も付いています。どれから食べても自由ですが、はじめに甘酢の大根おろしで口を湿らせて、最後はお雑煮でしめるのが一関伝統の食べ方。
地元産こがねもちでついた餅はコシが強く、つるりとした食感が特徴です。一関でとれる沼えびを煎った香ばしい「えび」や、夏の盛りの枝豆を使った風味のいい「ずんだ」など、素材を吟味したたれはどれも上品な味わい。具だくさんのお雑煮は地元の方にも大人気です。ひと口サイズなので、何個でも食べられそう。いろいろな味を思う存分楽しみましょう。なお、ひと口もち膳はおみやげ用もあり、お取り寄せも可能。無添加の餅は、お店の味をほぼそのまま味わえると評判です。
「蔵元レストラン せきのいち」は、大正時代創業の造り酒屋「世嬉(せき)の一酒造」の食事処。中庭に建つレンガ造りの酒蔵を利用した店内で、伝統の餅料理が味わえます。
定番は、ずんだやあんこ、えび、納豆など9種類の餅にお雑煮が付く「果報もち膳」。そのほか最近評判なのが、餅の新たな魅力を引き出したオリジナルの「もちフォンデュ」です。ひと口サイズの餅やソーセージ、旬の野菜を、とろとろのチーズにからめて食べる洋風メニューで、濃厚なチーズとコシのあるやわらかな餅の組み合わせが絶妙。造り酒屋ならではの日本酒や蔵出しのクラフトビールとの相性もぴったりです。自慢の餅とクラフトビールを味わいに、足をのばしてみるのもいいかもしれません。
ほかにも、「世嬉の一酒造」には一関の食文化を学べる施設が充実しています。こちらの記事もあわせてチェックしてくださいね。
餅料理にクラフトビール!まるで食のテーマパークのような「世嬉の一酒造」へ
https://odecafe.tohoku-epco.co.jp/article/39
一関を中心に、東京、石川、静岡など全国各地から自慢の餅料理が大集合するイベント「全国もちフェスティバル」。
毎年11月上旬に開催され、2016年は2日間で約2万4,000食もの餅が提供されました。来場者の多くは一関やその周辺からの来訪者で、いかに餅好きが多い土地柄であるかが分かります。あんこやずんだ、お雑煮などの定番はもちろん、餅春巻きや餅プリン、あん餅入りの白味噌仕立て雑煮、といったレアなメニューに出会えるのも餅の祭典ならでは。
そのほか、5分間で食べた餅の数を競う「全国わんこもち大会」や、赤ちゃんの健やかな成長と幸せを願う伝統行事「歩き初め大会」、花泉地区を中心とした約20の団体が、趣向を凝らしたパフォーマンスとともに餅つきを行なう「日本一のもちつき大会」など、多くの餅イベントを開催しています。
種類が多種多彩で、食べ方や楽しみ方も進化し続ける一関の餅文化。今度の休日は「もちのせき」で餅料理を食べてみてはいかがでしょうか?
餅だれの種類の多さはこの地域ならでは。大人も子どももどんどん箸が進みそうです。
洋風アレンジや餅バイキングなど、それぞれの店で工夫をこらした多彩なメニューを提供。食べ比べをしてみるのもいいですね。
「歩き初め会」では、1歳前後の赤ちゃんが約2.6kgの一升餅を背負ってヨチヨチ歩くかわいらしい姿に、会場はほのぼのした雰囲気に包まれます。
所在地 岩手県一関市田村町5-42
電話番号 0191-21-1144
定休日不定休(閑散期(1月~3月)は火曜日定休日)
営業時間ランチ 11:00 ~15:00(LO、15:00)、ディナー 店舗改装のため、しばらくの間ディナーの営業をお休みさせていただきます。
駐車場 30台
電話番号 0191-29-2000
定休日 無休(11~2月第3水曜)
営業時間 10:30~16:00(LO、閉店は17:00)
駐車場 189台