ぶどうの生育に適した地形や気候条件がそろった南陽市赤湯エリアでは、江戸時代初期からぶどうの栽培が行なわれてきました。そんなエリアのなかでも80年超の歴史をもつ「漆山果樹園」は、JR赤湯駅から車で約15分、山の斜面に沿ってぶどう畑が連なるのどかな場所にあります。2019年4月に開通した東北中央自動車道 南陽高畠ICからは車で約10分です。
こちらで栽培しているぶどうは、デラウェアや巨峰をはじめとするおなじみの品種から、近ごろ人気が高まっているシャインマスカットまで、なんと30品種以上。ぶどう狩りやカフェのオリジナルスイーツでそのおいしさを余すところなく楽しめます。
漆山果樹園のカフェでは、園内で採れた甘くてジューシーなぶどうを活かしたメニューが味わえます。1番人気の「ぶどうパフェ」は、生・冷凍・ドライと加工方法が異なるぶどうをたっぷりと使った華やかな一品。同じぶどうでも、いろいろな味わいと食感が楽しめるのが魅力です。
中央にのったジェラートは、数種類から好きなフレーバーを1つ選ぶことができます。また、注文を受けてからホイップする純生クリームは濃厚でミルキー。グラスのなかにはヨーグルトも入っていて、ぶどうの芳醇な甘みとの相性抜群です。このパフェを目当てに、県外から訪れるお客さんも多いそうですよ。
漆山果樹園では紅茶を使ったメニューにも力を入れています。ティーコーディネーターの資格をもつ店長が、世界各地の茶葉を厳選。あわせるフルーツや飲み方によって使い分けています。
そんななか生まれた自信作が「ぶどう園のぶどうたっぷりアイスティー」です。果汁100%の自家製ぶどうジュースと茶葉からていねいに淹れた紅茶にガムシロップをあわせ、なかには半分にカットしたぶどうがゴロゴロ!爽やかなぶどうと香り高い紅茶がマッチして、ゴクゴク飲み干してしまうおいしさです。
パパやママには、ラム酒を加えたアルコール版もありますよ。ラム酒は自園のぶどうでつくったレーズンを漬けているので、ほんのりぶどうの風味。深みのあるフルーティーな味わいは、大人だけのお楽しみです。
山形や東北の素材を使ったジェラートもオススメです。
品種の異なるぶどう、りんごやいちご、かぼちゃなど、味は季節や日により数種類がラインナップ。フルーツや野菜そのものの味と香りを楽しめるよう、素材を皮ごと粉砕したり、砂糖は控えめにしたりと工夫がいっぱい。
乳化剤や安定剤などの添加物が一切入っていないのも安心です。「欲張り6点」のメニューなら、いろいろな種類を味わえます。
漆山果樹園では、7月~9月までぶどう狩りが楽しめます。ハウス内での体験なので、天気を気にしなくていいのがうれしいポイント。30品種のうち、ぶどう狩りができる品種は時季によって変わり、早めに終了することもあります。
また、食べ放題ではなくもぎ取った分だけ購入するスタイルなので、「おなかいっぱいになってカフェのスイーツを食べられなかった!」ということもありません。
数あるぶどうの品種のなかでも特にオススメなのが、7月上旬~8月下旬が食べごろのデラウェア。小粒で種がないためお子さんでも食べやすく、糖度が20度以上と高く甘みも抜群。収穫したぶどうは、カフェでスイーツと一緒に味わってもOKですよ。
みずみずしいぶどうと多彩なオリジナルスイーツがそろう「漆山果樹園」へ、ぜひファミリーでおでかけしてみてください。
漆山果樹園は、ぶどうのシーズンである7月~9月は無休で営業していますが、そのほかの時期は予約制です。ホームページまたは電話で、希望のメニューと人数を伝えて予約をしましょう。
ティーコーディネーターの資格をもつ店長による、いろいろなフルーツを使ったお茶が楽しめるお茶会も行なっています。詳しくはお問い合わせを。
カフェにはペットを連れて入店できるスペースを用意。屋根付きなので快適です。
所在地 山形県南陽市松沢202-1
電話番号 0238-43-3739
営業時間 10:00~17:00
定休日 7月~9月は無休、そのほかの時期は予約制(当日可)
駐車場 あり(無料5台)